H27-42【呼吸困難】NYHA分類
苦手な「分類」系、続いてNYHA分類です
「ニーハ」と発音して良いみたい
心不全の重症度を評価するのが目的
Ⅰ〜Ⅳ度まである
ここで言う「症状」は、動悸、呼吸困難、狭心痛など「心臓がらみの」症状のこと
・Ⅰ度 症状なし!(心疾患は抱えているけど普通に動ける)
・Ⅱ度 階段を上る、坂道を歩く、ジョギングなどの運動で症状が出現
・Ⅲ度 平地歩行で症状が出現
・Ⅳ度 安静にしててもキツい
H29-26【呼吸困難】脂肪塞栓症
問題文は肺塞栓症の所見を選ばせる問題でしたが、
中に脂肪塞栓症の選択肢が紛れ込んでおり、
今回は脂肪塞栓についての勉強です。
脂肪塞栓症
・長管骨の骨折後とか骨の術後に多い
・骨折後・術後12時間〜48時間後の発症が多い(潜伏期がある)
・典型症状は皮膚の点状出血、急激に進行する呼吸困難と低酸素、RBCやPLTの減少
・重篤な術後・外傷後合併症だけど、救命できたら後遺症は残らないことが多い!
・脳画像はMRI!
・MRI初見としては shower embolism, 終末領域梗塞 を呈する
・胸部造影CT撮影しても異常がないことが多い(コレ大事)!
問題文ではMRI所見を snow storm appearance と表現していました。
H30-33【呼吸困難】Hugh-Jones 分類
はい、やってきました記憶系。
どうもこの◉◉分類というのが苦手なのですが、医学を勉強する上では避けて通れませんね。。。
Hugh-Jones 分類
呼吸困難の程度を分類したもの。I〜Ⅴ度まである。
検索すればきちんとした文章は載ってますが、
ここは覚えるための記事なので、そのきちんとした文章を崩して覚えやすくします。
I度 一番軽い。健常人並み 階段もスイスイ
Ⅱ度 階段昇降がキツい
Ⅲ度 階段昇降はムリだけど、平地なら、自分のペースで長い距離も歩ける
Ⅳ度 平地ですら、休み休みじゃないと短い距離も歩けない
Ⅴ度 一番ひどい 息切れのせいで外出もできない(!)
Ⅳ度〜Ⅴ度になってくると、文章を読んだだけで息苦しくなってきそうです。
問題文では70歳代の男性が肺炎らしき症状で息が苦しくて救急要請、というストーリーが事細かに書かれていますが、最終的に「この人はHugh-Jones 分類で言うと何度?」と問う問題になってます。バイタルサインなどに気を取られていると焦るタイプの問題かな^^;
R2-2 【頭痛】項部硬直、Kernig徴候、Lasegue 徴候、Brudzinski 徴候、Jolt accentuation 徴候
普段の診療でもよく頭痛の患者さんにはこれらをテストします
髄膜刺激徴候を確認する診察所見の用語の整理です
・項部硬直:
仰臥位になった患者さんの頭を他動的に上げると手に抵抗を感じる
・Kernig徴候:
仰臥位になった患者さんの足を多動的に持ち上げると、両側とも135°以上伸展できない
・Brudzinski徴候:
仰臥位になった患者さんの頭を多動的に持ち上げると、反射的に股関節と膝関節が屈曲する
・neck flexion test :
直立状態の患者さんが自分で頭部を前屈→抵抗や疼痛を感じ、下顎が胸壁につかない
・Jolt accentuation徴候:
頭部を水平に振ると頭痛が増強
ちなみに、選択肢に紛れていたラセーグ徴候は、腰椎疾患の検査(整形外科領域)で使うものです
・Lasegue徴候:仰臥位になった患者さんの膝を伸ばしたまま、まっすく上にあげていく。坐骨神経に異常があると痛くて30°以上上がらない
H23-38c Hoover徴候
運動麻痺の問題に紛れ込ませてあった、
運動麻痺とは関係ない徴候です。
Hoover兆候:
肺気腫病変が進行すると肺の過膨張によって横隔膜が平坦化
→
息を吸うと横隔膜の収縮に伴って
→
側胸壁が内方に陥没
するもの
だそうです。
ふむふむ。